人から相談事をよくされるんだけど私だけ?
わたしも学生時代から相談事をされることが多く、友達の喧嘩の仲裁などをしていました。
とくに気にしたこともなかったのですが、よく考えるとやはり人から相談されることが多かったのではないかと思い、これもHSPだからなのではないかと感じました。
ではなぜ、HSPは他の人から相談されやすいのでしょうか?
背景には、繊細な感受性がもたらす特別な特徴が存在します。
この記事では、HSPの共感力やコミュニケーションスキル、そして人に対して安心感を与えられる雰囲気について考え、なぜHSPが相談事の対象として選ばれるのかを探っていきましょう。
この記事でわかること
- HSPがなぜ相談されやすいのか
- 相談されるための環境づくり
HSPとは
HSPとは
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略でHSP( エイチ エス ピー )
HSPの4つの特徴DOES(ダズ)を用いて、騒音や匂い、明るさなどの刺激に敏感に反応したり、他人の感情に共感しやすかったりする傾向がある気質のことを言います。
わたしが人から相談事をされるようになったとき
わたしは高校生のころから人から相談されることが多くなりました。
高校時代にとても仲良かったのに、お互いの意見が合わなくなって喧嘩してしまった友達の間に入って、2人の意見を聞きながら仲直りしたことがありました。
話を聞いていくと少しずつ思っていることに食い違いがあり、2人の思いをお互いに話したところ、わたしが間に入るという条件で2人が顔を合わせて話し合いをしました。
すると、思い違いがあることに気がつき、少しずつですが仲直りすることができました。
大学時代にも同じようなことがありました。
高校時代と同じように間に入って話しを聞き、仲直りしてもらおうと思いましたが、お互いの思い違いのズレが大きく、話しができるようにはなりましたが、元の仲良い状態には戻れませんでした。
かならず相談事を解決できるとは限りません。
相談事が解決できないと”わるいことしてしまったな”と落ち込むこともありました。
人から相談されるとその人の気持ちになってしまうためとても神経を使うし、”どうにかしてあげたい”という思いが強くなってしまうので、自分のことは後回しになってしまうことも多くありました。
共感力と共感される理由
ここからはなぜHSPが相談事を受けやすいのかを考えていきたいと思います。
HSPの共感力の高さ
HSPは、一般的に他人の感情やニーズに対して非常に敏感です。
これは、神経系の反応が繊細であるために起こる特徴で、この敏感な神経系は、人の微細な感情の変化やニュアンスを捉える能力を与えています。
例えば、微細な表情の変化や声のトーンの違いなど、他人の感情のサインを素早く察知できるのです。
HSPはこの共感力により、相手の気持ちをより深く理解し、共感することが得意です。
人の喜びや悲しみ、不安や悩みを、まるで自分のことのように感じることができる優れた能力を持っているため、相談してきた人は自分を理解されていると感じ、自分の感情や状況を打ち明けやすい環境を感じ取ることができるのです。
HSPの共感力は、相談やコミュニケーションの場面で特によく現れ、相手の立場や感情に共感し、その状況を真摯に受け止めることができます。
このため、他人が自分を理解してくれていると感じることで、自然と相談やシェアが行いやすくなります。
人の気持ちを理解しやすい理由
HSPが人の気持ちを理解しやすい理由は、神経系の特異性に関係していて、他人の感情に対する微細な変化やニュアンスを敏感に捉える能力を持っています。
- 感受性の高さ: HSPは五感が鋭く、環境の微細な変化を敏感に感じ取ることができます。この感受性の高さが、相手の表情や声のトーンなど、感情のサインを捉えるのに役立っています。微妙な変化にも敏感に反応するため、他人の感情の変動を捉えることが得意です。
- 共感本能: HSPは自然な共感本能を持っています。人の感情や状況に共感し、感情の背後にある要因や理由を推測しようとする傾向があります。これにより、相手の立場を理解しやすくなり、共感の情報がより正確なものとなります。
- 情報の処理: HSPは情報を深く処理する能力を持っています。人の感情に対する情報も、細部まで注意深く処理し、その背後にある意味や感情の複雑さを理解することができます。これにより、他人の感情に対する洞察力が高まります。
- 自己認識の高さ: HSPは自己認識が高く、自分の感情や経験に敏感です。これにより、自分の感情を人の感情と照らし合わせることで、相手の感情をより深く理解しやすくなります。自己認識が高いため、他人の感情に対する共感が自然と生まれるのです。
コミュニケーションスキル
HSPには人よりも突出したコミュニケーションスキルがあります。
聴く力や適切なアドバイス
HSPは、その特有の性格がコミュニケーションにおいて、聴く力と適切なアドバイスの提供につながる優れた点を持っています。
聴く力の高さ
HSPは傾聴力が非常に高く、相手が話す言葉だけでなく、声のトーンや表情の変化など、微細なサインにも注意を払います。
この敏感な耳で聞くことで、相手が伝える本当の気持ちやニュアンスを的確に理解しやすくなります。
相手が自分の感情や経験を話す際に、HSPはその空間を安心感を持って提供し、自分自身をさらけ出しやすい環境を作り出すことができます。
適切なアドバイス
HSPは共感力に基づいて、適切なアドバイスを提供することが得意で、相手の状況や感情に対して敏感に共感し、そのニーズや要望を理解します。
そのため、一般的なアドバイスだけでなく、具体的な状況や感情に適したアドバイスを提供することができます。
HSPは人の立場を理解する能力が高いため、相手が求めている支援やアドバイスに的確に応えることができます。
コミュニケーションにおける優れた点
HSPはコミュニケーションにおいて特有の優れた点を持っていて、その特性が他者との対話や相互理解を深化させる一因となっています。
- 傾聴力の高さ: HSPは人の感情や言葉に耳を傾けることが得意です。感受性の高い神経系を活かし、相手が伝える微細なニュアンスや感情の変化に敏感に反応します。この傾聴力により、相手の本当の気持ちや意図を捉えることができます。
- 適切な共感: HSPは共感力が高く、人の感情に対して共感を示すことが得意です。相手が抱える感情や状況に対して、適切な共感の表現をすることで、相手は自分を理解されていると感じ、信頼感を築く要因となります。
- 洞察力の深さ: HSPは情報を深く処理する能力があり、他人の言葉や行動に対しても細部まで注意を払います。これにより、相手の言外の意味や感情の背後にある要因を見逃すことなく理解することができます。
- 適切なアドバイスの提供: HSPは自分自身も感受性が高いため、他人に適切なアドバイスを提供する際には、相手の状況や感情に敏感に対応します。共感と洞察に基づいたアドバイスは、相手にとって有益なものとなります。
相談されやすい環境の作り方
わたしは人から相談をされることを嫌だとは感じたことなく、逆に相談されることで信頼されていると感じるので、いろんな人の悩みや相談を受けたいと思っています。
そのためには、相手が相談しやすい環境づくりをすることも大切となってきます。
- 共感と理解の提供: 相談者が感情や経験を共有する際、共感と理解を示すことが重要です。自分も同じような感情や経験を持っていると示すことで、相手は孤独感を軽減できます。
- 受容の姿勢: 相談者の感情や状況を受け入れる姿勢を持ちます。否定せず、相手が感じていることを肯定的に受け入れることで、安心感が広がります。
- 非評価的な姿勢: 相談者の意見や行動に対して、評価やジャッジメントを行わないよう心がけます。自分自身の価値観を押し付けるのではなく、相手の視点や感情を尊重します。
- 適切なアドバイスの提供: 相手の状況や感情に基づいた適切なアドバイスを提供します。相手が求める支援やアドバイスに的確に応えることで、信頼感を高めます。
相談者の感情や意見を尊重し、共感と理解を示すことで安心感を提供する雰囲気を作ることが、人から相談されやすい環境を築く鍵となると思います
HSPがなぜ人から相談されやすいのか?:まとめ
今回は『HSPがなぜ人から相談されやすいのか?』についてお話しさせていただきました。
HSPが相談をされやすいのは
- 共感力の高さ
- 人の気持ちを理解しやすい
- コミュニケーションスキル(傾聴力の高さ・適切な共感・洞察力の深さ)
がありました。
人から相談されやすくなるためには、人柄も大切だと思いますが、相手が相談しやすい環境づくりも大切だと感じています。
HSPは人の気持ちを理解することができるため、人から相談されやすいと感じることも多いと思いますが、自分が大変にならないぐらいの相談事をうけるのがいいと思います。
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