電話をかけるのもうけるのも苦手なんだけどこれって自分だけ?
HSPの中には、電話に対して苦手意識を持つ人が多くいます。
わたしも子どもの頃から電話が苦手でいまだに慣れません。
とくに自分からかけるのが苦手で、美容室や歯医者などの予約をするときに電話をかけるのが嫌すぎて、先延ばしになってしまうことがあります。
HSPは他の人と比べて感情や環境の変化に敏感であり、情報をより深く処理する傾向があります。
では、なぜHSPは電話が苦手なのでしょうか?
HSPが電話が苦手な理由と電話に対処するためのアイデアについてお話ししていきたいと思います。
この記事でわかること
- 電話が苦手なワケ
- 対処法
HSPとは
HSPとは
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略でHSP( エイチ エス ピー )
HSPの4つの特徴DOES(ダズ)を用いて、騒音や匂い、明るさなどの刺激に敏感に反応したり、他人の感情に共感しやすかったりする傾向がある気質のことを言います。
HSPは他の刺激に対してとても敏感に反応してしまいます。
その理由は、神経系が一般的な人よりも刺激により敏感に反応するためです。
HSPの脳は情報をより深く処理し、繊細な感情や細部を鮮明に観察します。
これは遺伝的要素や脳の神経回路の組織的な違いによるもので、音、光、匂い、他人の感情などの刺激により強く反応します。
そのため、環境の変化や外部の刺激に敏感であり、感情の浮き沈みが大きくなることがあります。
わたしの電話体験談
わたしが電話を苦手と思い始めたきっかけとしては、子供の頃に何度かかけ間違えをしたことです。
よく電話をかける所でも、今のように番号が登録されているワケではなく、電話をかける度に自分で番号を押して電話をかけていたので、押し間違いをしてしまっていました。
何度か続いてしまうと、かけ間違いをしてしまった恥ずかしさと、また間違ってしまったらどうしようという気持ちとで、次第に電話をすることが怖くなっていきました。
今も、番号を押してかける際には間違っていないかを何度も確認してから電話をするようにしています。
最近では、かけ慣れている所に電話をかける際には「今忙しくないかな?」や「電話で相手の時間を奪ってしまうかも」と思ってしまい、なかなか電話ができなくなってしまいます。
HSPと電話の相性
HSPは”非言語情報”がとても重要であり、電話が苦手な理由の1つとして”非言語情報の欠如”があります。
非言語情報には、相手の表情、ジェスチャー、声のトーン、身体の動きなどが含まれ、これらの情報は、HSPが対話相手の感情や意図を理解する上で重要となってきます。
HSPは、微妙な表情の変化や微細な非言語的なシグナルに対して敏感であり、他の人よりも多くの情報をキャッチする傾向があるため、非言語情報の欠如が電話でのコミュニケーションに影響を与えています。
また、電話では相手の表情やジェスチャーを見ることができず、声だけを頼りにするため、HSPは相手の感情や意図を正確に理解するのが難しくなります。
例えば、相手が冗談を言っているのか真剣な話をしているのかを判断するのが難しくなったり、声のトーンやリズムなどによって相手の感情や意図を読み取る必要があったりするため、HSPと電話の相性としてはあまり良くないと考えられています。
HSPが電話で感じる過刺激
HSPにとって、相手の声にのみ頼る必要がある電話は、特に過刺激を引き起こす可能性が高いコミュニケーション手段です。
HSPは声のトーンやリズム、微妙なニュアンスに敏感であり、相手の感情や意図を声から読み取る傾向があります。
しかし、電話では声が主要な情報源となり、相手の顔や表情を見ることができないため、視覚的な情報の欠如は、相手の感情や意図を正確に読み取るのを困難にし、声の変化や響きによって過剰な刺激を感じ取ることがあり、相手の声に集中しすぎて疲れや緊張が生じてしまいます。
さらに、電話ではリアルタイムでのコミュニケーションが求められます。
HSPは情報を深く処理し、考えを整理するのに時間をかける傾向がありますが、電話では即座な応答や判断が要求されます。
このプレッシャーと迅速な反応の必要性は、HSPにとってストレスや不安感を引き起こし、過刺激に感じる要素となります。
電話でも相手のことを考えすぎて疲れてしまいます
苦手な電話の対処方
電話が苦手なHSPができる対処法として、
- リラックス法の活用:電話前に自分を落ち着かせるためのリラックス技術を取り入れましょう。深呼吸や瞑想、リラックスした環境での準備時間を設けることで、緊張を和らげることができます。また、自分の感情や状態に気づき、それを受け入れるマインドフルネスの練習も役立ちます。
- 準備と情報整理:コミュニケーション中のストレスを軽減するために、相手とのコミュニケーションをサポートする手段を活用しましょう。例えば、メモや資料の準備を事前に行っておくことで、情報の整理や迅速な応答に役立ちます。自分の意見や感情を述べる際にも、明確で簡潔な表現を心掛けましょう。
- 刺激の少ない環境への退避:電話による刺激が強い場合は、静かで落ち着いた場所に移動し、自分をリセットする時間を作りましょう。
- コミュニケーション技術の学習:質問の仕方や適切な表現方法を学ぶことで、相手と円滑なコミュニケーションを図り、自信を持てます。
なぜHSPは電話に苦手意識があるのか:まとめ
今回は『なぜHSPは電話に苦手意識があるのか』についてお話しさせていただきました。
苦手な主な理由としては
- 非言語情報の欠如
- 電話で感じる過刺激
がありました。
”非言語情報”には、相手の表情やジェスチャー、声のトーン、身体の動きなどが含まれています。
HSPは”非言語情報”を頼りにして相手の感情を読み取っていることが多くあるため、”非言語情報”がわからなくなってしまう電話は、ストレスや過刺激を受けやすくなってしまいます。
対処方としては
- リラックスした状態で電話をすること
- すぐにメモがとれるようにすること
- 電話をする前に質問を考えておくこと
などが大切かと思います。
わたしが実際に予約の電話をかける際には、予約候補を第4希望ぐらいまで決めてから電話をかけ、カレンダーを見ながら、すぐにメモをとれるようにしています。
今回の記事対処法を実践して、電話をかけたりうけたりする時には、緊張せずにいつもの自分でできると良いですね。
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